EAEマークとは?

EAEマークは職場や施設内全体の電磁環境、並びに電磁波を発生する個々の設備や機器に対して電磁界調査を行い、その調査結果に基づき、発行または授与する「電磁的安全評価マーク」のことをいいます。

ペースメーカ・ICD等(以下PM等)装着者にとって施設や機器、製品がどれだけの電磁波を発生しているかというのは不安です。EAEマークを表示する事でPM等装着者は目視で安全確認することが出来るようになります。

EAEマークはEAEが定めたPM等に与える電磁的影響に対するガイドラインをベースに施設や機器、電磁防護製品の安全評価をした上、QRコードに詳細を公示します。企業や公的機関の施設や機器・製品等にEAEマークを表示すると、PM等への電磁的影響を容易に確認できるので、PM等装着者の日常生活や就労に貢献できます。

EAEマークの種類

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施設評価EAEマーク


職場や公共施設などPM等装着者が立ち入る可能性のある施設内の電磁界調査を実施し、PM等に電磁的影響がない施設やPM等に電磁的影響が起きる可能性のある設備や機器がある場合はPM装着者への立ち入り制限等を行い、PM等装着者のために電磁的安全対策を行った施設にPM等電磁環境安全確認済として施設評価EAEマークを発行します。

  • PM等電磁環境安全確認済施設用「EAEマーク」


    調査を実施した施設内の機器・設備には以下のシールを貼付して頂きます。「使用注意」または「使用禁止」シールは機器・設備に必ず貼り付け、「影響なし」シールは施設ごとのマーク使用細則に従って貼り付けて頂きます。

  • 「影響なしシール:グリーン」
    PM等装着者が安全に使用できる機器

  • 「使用注意シール:イエロー」
    PM等装着者が使用の際、注意を要する機器

  • 「使用禁止シール:レッド」
    PM等装着者が接近してはいけない機器


  • 電磁界調査終了後、追加で導入された機器・設備には「未調査」シールを貼り付けて頂きます。
    ※機器・設備評価EAEマークを取得している機器・設備や、過去に他の施設で調査が実施された機器・設備を追加する場合は、その結果に基づいて上記シールを貼り付けていただきます。

  • 「未確認シール:ホワイト」
    電磁界調査が実施されていない機器

 

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機器・設備評価EAEマーク


電磁波を発生している機器や設備に電磁界調査を実施し、PM等に影響を及ぼす可能性があるかどうかを評価し、評価内容に応じて以下の「影響なし」「○cm離す」「使用禁止」の製品評価EAEマークを発行します。
※PM等に影響が無いのにもかかわらず、評価方法が今までになく安全表示が出てきていなかった多くの機器・設備に、「影響なし」マークを採用することにより、PM等装着者が安心して日常生活ができるようになります。

  • 「影響なしマーク:グリーン」
    PM等装着者が安全に使用できる機器

  • 「○cm離すマーク:オレンジ」
    PM等装着者が使用の際、注意を要する機器

  • 「使用禁止マーク:チェリー」
    PM等装着者が接近してはいけない機器

 

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電磁波防護製品評価EAEマーク


EAEが定める評価基準(製品の安全性、電磁波防護性能評価方法と性能表示方法など)を達成している人体用電磁波防護製品に対する評価マークです。マークにはPM等の体内植込み型医療機器への電磁干渉を軽減することができる電磁波防護製品を評価をしたものと、人体への電磁暴露量を軽減することが電磁防護製品を評価したものがあります。
※現在市場に出回っている人体用の電磁波防護製品は、電磁波の人体暴露量を軽減する性能データがないものがほとんどです。さらに、安全性、耐久性、経年劣化による使用期限を明記しておりません。使用者に安全で信頼できる製品にのみ本マークを授与いたします。

  • ペースメーカ・ICD等用電磁波防護製品

  •  その他人体用電磁波防護製品 

 

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EAEマークの特徴

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ガイドラインに準じたマーク

EAEは植込み型デバイスの国際安全規格ISO14708をベースに、日本不整脈学会や総務省の「電波の医療機器等への影響に関する調査研究報告書」などで発表されている機器とペースメーカ・ICDとの影響の距離での相対的なガイドラインを独自に試験をし、電磁界強度によるガイドラインを策定しました。
EAEのガイドラインに従って分かりやすく施設や製品のPM等に対する安全性を可視化したのが「EAEマーク」です。

EAEマーク認定基準へ

EAEマークにはQRコードが配置されており、個々の施設や製品の電磁界調査内容とPM等に対する影響の可能性の有無をホームページ上に公開し、PM等装着者だけでなく一般の方達にも安全安心な電磁的環境を提供しています。

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受益者による運営

EAE指定のPM等への電磁的影響調査会社であるメディカル・エイド社は平成14年に厚生労働省より厚生労働科学研究費補助金給付決定(厚生労働科学研究成果データベース:研究課題名「ペースメーカ装着者の就労や社会参加の促進に向けた高周波電磁波干渉における誤動作防止用電磁波防護服の開発及び利用に関する研究」文献番号20020305)を受け、産官学(大阪医科大学、近畿大学、大阪府立産業技術総合研究所)にわたる広範囲な研究開発を行った企業です。

EAEはPM等装着者を中心に身体障がい者団体が正会員となり構成された協会です。PM等装着者が安心して日常生活や就労できるよう、障害者の立場でEAEマーク事業を開始いたしました。

メディカル・エイド社は2002年よりPM等への電磁的影響調査実績があり、さらに、PM等(ペースメーカー、ICD、SICD、CRTD、SCS)電磁波防護服では1万人以上の装着実績があります。
現在に至るまでメディカル・エイド社の電磁的影響調査に従って日常生活や就労(アーク溶接を含む強電磁界環境においても)でPM等装着者が電磁的影響を受けたケースは0件です。

EAEが特に普及させたいマークは以下の安心安全マークです。電化製品をはじめとして各種機器や設備の大部分はPM等に影響を及ぼすことはありません。しかしながら、影響を及ぼすことを確認できないため、取扱説明書等に使用制限や注意を記載しているケースがほとんどです。
このマークが多くの事業者の協力により施設や職場、電磁波を発生する多くの機器に普及することにより、PM等装着者だけでなくすべての消費者が安心して日常生活や就労できることに貢献できます。

  • 「電磁環境安全確認マーク」

    PM等装着者にとって電磁的影響のないよう安全対策をしている職場や施設

  • 「影響なしマーク:グリーン」
    PM等装着者が安全に使用できる機器

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広い範囲にわたる施設や機器・設備

EAEマークの認定機器や設備は、ある特定の種類に限定されることなく、多岐に渡っています。例えば、無線器等の電波を利用している通信機器だけでなく、通信機能を持ったパソコンやオフィス機器、モノのインターネット(IoT)により通信機能を持った家電や身の回りのもの、エンジンやモーター、工場の設備や機器など、電波や電力を使用するすべてのモノが対象となります。

また、"モノ"だけではなく"施設"におけるEAEマークも対象となります。EAEマーク認定の「工場・作業所」「飲食店」「ホテル・旅館」「病院・診療所」「学校・塾・各種教室・フィットネスクラブ・カルチャーセンター」「映画館」「劇場・興行場・興行団」「結婚式場」「競技場」「ゴルフ場・ゴルフ練習場・ボウリング場・パチンコホール、ゲームセンター」「公衆浴場・施設」「遊園地・テーマパーク」「動物園・水族館」「ミュージアム」「鉄道駅・空港・バスターミナル」などがあり、生活のあらゆるシーンに密着した環境ラベルだといえます。

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